
第51回 米国呼吸療法学会に参加して (51st International Respiratory Congress)
金子教宏(亀田総合病院 呼吸器内科)
2005年12月3日から6日までアメリカのテキサス州サンアントニオで第51回International Respiratory Congressが
開催されました。私をはじめ、JRCN会長の宮川先生、米国呼吸療法士協会の国際理事である湘南鎌倉病院の
渡部先生などが参加しました。一般演題では米国RTである鵜沢先生が今年度JRCNが行ったアンケート内容を
一般演題で発表しましたが日本からの演題はこれだけでした。全体的な日本人の参加者も今回は10人至らない
人数だったと思います。
サンアントニオは市の中心部に川が流れており、その周辺がリバーウオークと言われメキシコ料理などの
お店が連なっており、非常ににぎやかで小さいながらもきれいな町という印象でした。
また、サンアントニオといえばアメリカ人にとってはアラモ砦があり、観光地としても多くのアメリカ人が
来ていました(状況は違いますが悲劇的かつ勇気のある行動として日本でいうところの福島の白虎隊に
近いかもしれません。)。アメリカに行くことがあればもう一度ゆっくり回ってもいいかなという感じです。
今回参加して思ったことは非常に日本人が少なかったことでしょう。それに引き換え3日の朝に行われた
international meetingでは世界的に呼吸療法が展開していることがはっきりしました。
一つはラテンアメリカが一つのグループとして形成され、ヨーロッパ、サウジアラビアを中心として
中近東がまとまっています。アジアはどうでしょうか?アジアからは台湾・中国・日本から報告がありました。
台湾は以前から米国の呼吸療法を導入しており組織として出来上がっているという印象でした。
中国は歴史は浅いようですが今後まとまって発展していくことが想像されます。
日本がどうかというと湘南鎌倉病院の渡部先生やJRCN、広島の徳永先生が参加しましたが、
国・地域のまとまった組織の主要メンバーが参加しているのと比較するとまとまりがないような
感じだったのではないでしょうか。日本の呼吸療法発展のための中心的であり、海外からの
認知される組織としてJRCNが確立されなければいけないと痛感したところです。
今月号のAARC Timesの表紙は今年の7月に来日され、講演をしていただいたJerome M Sullivan氏が
地球儀を持ちながらにっこりしている写真です。
タイトルは“It’s a Small World: The Globalization of Respiratory Care”です。
彼やAARCが望んでいるglobalizationは確かに早いスピードで広がるのではないかと思います。
日本も日本にあったやり方で早くまとまるべきではないでしょうか。そのために、JRCNが果たす役割は
重要であり、日本の呼吸療法の中心的・代表的なみんなに認知されうる組織になるよう
努力しなければなりません。
“日本の呼吸療法の父“と呼ばれる故古賀先生が残した呼吸療法の芽を大きく育てなければいけません。
一方、古賀先生が残したものとして学会中に毎年行われる“Japan Night”は今年も3日目の夜に行われました。
リバーウオークのほとりのメキシコ料理店で40-50名の各国や地域から参加され盛大に行われました。
去年からの影響で各国の歌を歌うということが慣わしになっていて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
来年はラスベガスで開催される52stInternational Respiratory Congressには日本から多くの参加者が来られ、
実り多き学会とするよう努力したいと思います。